ブログの見出しは、「見出しだけを読んで記事の流れがわかる」ようにつけるのが基本です。大きな章を h2、その中の細かい話題を h3 とし、階層を守って使い分けます。見出しは、読者が記事をざっと眺めて、読む場所を選ぶための道しるべになります。
検索エンジンも、見出しを手がかりに記事の構造を理解しています。読者にも検索エンジンにも伝わりやすい見出しをつけることが、記事全体の評価につながります。
見出しの役割を整理する
見出しには、大きく3つの役割があります。
- 読者に、記事の全体像を伝える
- 読者が、知りたい部分に素早くたどり着けるようにする
- 検索エンジンに、記事の構造と話題を伝える
特に、スマホで読む人は、画面をスクロールしながら見出しを拾い読みして、読む場所を決めています。見出しだけで内容が想像できれば、読者は必要な場所にたどり着けます。逆に、「ポイント」「その1」のような曖昧な見出しでは、何が書いてあるのかわからず、離脱の原因になります。
h2 と h3 の使い分け
h2 は記事の大きな章、h3 はその章の中の小さな話題に使います。本が「章」と「節」に分かれているのと同じ関係です。
ブログ記事の場合、h2 は4〜7個が目安です。それより少ないと、章が長くなって読みにくくなります。多すぎると、記事の焦点がぼやけます。
h3 は、h2 の下で話題が2〜3つに分かれるときに使います。h3 が1つだけ、ということは避けます。1つしかないなら、h3 にせず、h2 の本文として書けば足ります。
また、h2 の次に突然 h4 を使うなど、階層を飛ばさないようにします。階層が飛ぶと、読み上げソフトを使う人や検索エンジンが、構造を正しく把握できなくなります。
タイトル(h1)は本文に書かない
記事のタイトルは、ブログのシステムが自動的に h1 として表示するのが一般的です。本文の中で h1 を使うと、h1 が複数になり、構造が崩れます。本文は h2 から始めます。
わかりやすい見出しの書き方
見出しを書くときは、次の点を意識します。
具体的な言葉を使う
「基本の考え方」より「見出しは具体的に書く理由」、「注意点」より「見出しが長すぎるときの直し方」のように、章の内容が読み取れる言葉を選びます。
検索語を自然に入れる
見出しにも、記事の検索語や関連する語を自然に入れます。ただし、語を無理に詰め込むと、不自然で読みにくくなります。読者が読んで違和感のない範囲で入れます。
長さは15〜30字を目安にする
長すぎる見出しは、スマホで折り返されて読みにくくなります。短すぎると意味が伝わりません。15〜30字ほどに収めると、ちょうどよい長さです。
形をそろえる
同じ階層の見出しは、文の形をそろえると読みやすくなります。たとえば、「〇〇の方法」で統一するか、「〇〇するとき」で統一するか、いずれかにします。ばらばらだと、記事に統一感がなくなります。
見出しでよくある失敗
見出しで起こりがちな失敗を、5つ挙げます。
- 見出しが抽象的で、内容が想像できない(例:「ポイント」「まとめ」)
- 毎回、見出しが「〇〇とは?」の形になっている
- 見出しの下の本文が、見出しと関係ない内容になっている
- 見出しの数が多く、1つの章が数行で終わってしまう
- 装飾のために、見出しタグを本文の強調として使っている
5つ目は、特に注意が必要です。文字を大きくしたいという理由で見出しタグを使うと、構造が不自然になります。強調したいだけなら、太字などの装飾を使います。
見出しを書き終えたあとの確認
見出しを書いたら、見出しだけを上から読みます。そのうえで、次の3点を確認します。
- 記事の流れがつかめるか
- 読者の疑問に答える順番になっているか
- 同じ意味の見出しが重複していないか
見出しの確認は、記事を書く前に構成を作る段階でも、書き終えた後でも行います。書き終えたあとに見直すと、本文の内容が変わっていたために、見出しが合わなくなっている箇所に気づけます。
見出しの例を、直す前と後で見る
実際の見出しを、直す前後で比べてみます。
- 直す前:「ポイント」→ 直した後:「見出しは15〜30字に収める」
- 直す前:「注意点」→ 直した後:「h3を1つだけ使うのは避ける」
- 直す前:「リライトとは?」→ 直した後:「リライトで直すのは、題名・見出し・本文の3か所」
- 直す前:「メリット」→ 直した後:「内部リンクを貼ると、読者が回遊しやすくなる」
直した見出しには、共通点があります。章を読む前に、その章で何がわかるかを読者が予想できる点です。直す前の見出しは、どの記事にも使い回せますが、直した後の見出しは、その記事にしか使えません。
見出しを疑問文にするかどうか
疑問文の見出しは、読者の疑問に答える形を示せる利点があります。ただし、毎回使うと単調になり、AI が量産した文章のような印象を与えることがあります。疑問文は、記事の中で1〜2か所にとどめ、ほかは名詞や動詞で終わる形を混ぜます。
見出しだけで拾い読みされる前提で書く
多くの読者は、記事を頭から順に読まず、見出しを拾いながら読む場所を探します。見出しの中に、答えの一部を入れておくと、拾い読みでも価値が伝わります。たとえば、「見出しは15〜30字」のように、数字や結論を見出しの中に入れると、見出しを読むだけで要点がつかめます。
スマホで見たときの見出しの見え方
読者の多くはスマホで記事を読むため、見出しがスマホ画面でどう見えるかを意識します。画面幅が狭いと、30字を超える見出しは2〜3行に折り返され、見出しが本文より目立ちすぎることがあります。
また、見出しの直後に長い箇条書きや表を置くと、画面が見出しと表だけで埋まり、本文との境目がわからなくなります。見出しの直後には、その章の要点を一文で述べる段落を置くと、読者は章の全体像をつかんでから詳細に進めます。
公開前に、スマホの実機かブラウザのプレビューで、見出しの折り返しや余白を確認します。パソコンで読みやすい記事が、スマホでも同様に読みやすいとは限りません。直すときは、見出しを短くするか、言葉を入れ替えて、1〜2行に収まるようにします。
見出しは、記事を公開したあとも直せます。Search Console で、記事が表示されている検索語を確認し、その語が見出しに入っていない場合は、関連する章の見出しに自然に加えることを検討します。検索語を入れた見出しは、読者が求めている内容がその章にあると、検索エンジンにも伝えます。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- 最近書いた記事から1本を選び、見出しだけを書き出す
- 見出しだけで流れが伝わるか、曖昧な見出しがないかを確認する
- 曖昧な見出しを、具体的な言葉に書き換える
書き換えた見出しは、公開済みの記事にも反映できます。数週間後に、滞在時間などの数字を見て、変化があったかを確認してください。




