検索結果に表示されているのにクリックされない記事は、「順位が低い」「題名と説明文が魅力に欠ける」「検索の意図とずれている」のいずれかに原因があることが多くあります。まず順位を確認し、次に検索結果での見え方を調べ、最後に記事の内容と検索の意図を照らし合わせる順に、切り分けます。
ここでは、原因の探し方と対処を説明します。表示はされているので、読者の目には触れています。そこからクリックにつなげる工夫が、アクセスを増やす近道になります。
状況を整理する
まず、Search Console の数字を整理します。次の三つを確認します。
- 表示回数:その記事、またはその検索語が、何回表示されたか
- クリック数:実際に何回クリックされたか
- 平均順位:どのあたりの位置に表示されたか
この三つを見て、次のように状況を分けます。
- 順位が低い(11位以下):表示はされるが、2ページ目以降のため、クリックされにくい
- 順位は高い(1〜10位)のに、クリック率が低い:見え方か意図に原因がある
- 表示回数が非常に多く、順位も高いのに、クリックが少ない:検索結果にクリックが不要な情報が出ている可能性がある
状況によって、対処が異なります。
ケース1 順位が低い場合
順位が11位以下の場合は、そもそも読者の目に触れにくい位置です。クリックを増やすには、順位を上げる必要があります。
順位を上げるには、記事の質を高めるリライトが基本です。上位の記事と見比べて、足りない内容を補います。題名だけを変えても、順位が低いままでは、大きな効果は期待しにくいでしょう。
優先度としては、平均順位が11〜20位あたりの記事が、最も効果が見込めます。1ページ目に入れば、クリック数が大きく変わる可能性があります。
ケース2 順位は高いのにクリック率が低い場合
1〜10位に入っているのにクリックされない場合は、検索結果での見え方に問題がある可能性があります。
題名を見直す
検索語が前半にあるか、32字前後に収まっているか、読むと何が得られるかが伝わるかを確認します。上位の記事と並べて、自分の題名が見劣りしていないかを比べます。
説明文を見直す
説明文が未設定だと、本文の一部が自動で表示されることがあります。記事の価値が伝わる文章を、自分で書いておきます。
検索結果の表示を確認する
自分の記事を検索して、実際にどう表示されているかを見ます。題名が想定と違う形で表示されていたり、途中で切れていたりすることがあります。
ケース3 クリックされなくても、読者の疑問が解決している場合
検索結果の上部に、答えそのものが表示されることがあります。たとえば、用語の意味や簡単な数字を調べる検索では、検索結果の上に答えが出て、記事をクリックしなくても疑問が解決することがあります。
この場合、表示回数が多く、順位も高いのに、クリックが増えません。簡単な答えで完結する検索語は、記事で上位を取っても、アクセスにつながりにくいのです。
対処としては、次のような考え方があります。
- 答えで完結する語は、アクセスを期待せず、他の語の記事に力を入れる
- 答えの先にある、より詳しい疑問(手順、比較、理由)に応える記事を狙う
- 検索語を具体的にして、簡単な答えでは済まない語に切り替える
検索意図とのずれを確認する
表示はされるのに、クリックされない原因として、検索意図とのずれも考えられます。検索語に対して、記事の型が合っていないと、読者は「自分の探しているものと違う」と感じて、クリックしません。
確認するには、次の手順を行います。
- その検索語で検索し、上位の記事の型を見る
- 自分の記事の型と、合っているかを比べる
- 違っていれば、題名と構成を、上位の型に近づける
意図の読み方は、別の記事で扱っています。
避けたい対処
クリックを増やしたいあまり、次のような対処をするのは避けます。
- 内容と合わない、大げさな題名にする。期待外れで離脱され、評価を下げる
- 検索語を無理に詰め込んだ、不自然な題名にする
- 順位を上げるために、不自然なリンクを集める。検索エンジンの方針に反する可能性がある
読者に誠実な題名をつけ、内容で応えることが、長い目で見て最も確実です。
小さな改善の積み重ね
表示回数が多いのにクリックされない状況を改善するには、一つひとつの記事に、地道に手を入れる作業が欠かせません。ここでは、継続しやすい進め方を紹介します。
毎月、3本ずつ見直す
Search Console で、表示回数が多く、クリックが少ない記事を探し、月に3本ずつ見直します。見直す内容は、題名、説明文、導入文の三つです。1本あたり30分から1時間ほどで、無理なく続けられます。
見直しの前後を記録する
見直す前の数字(表示回数、クリック数、CTR、順位)と、見直した内容、日付を記録します。1〜2か月後に、数字を比べます。改善した記事の共通点が見つかれば、その型を次の記事にも活かせます。
読者の視点で検索結果を見る
自分の記事の題名と説明文を、検索結果の中に並べて眺めます。数ある結果の中で、自分ならクリックするか、と自問します。しないのであれば、その理由が改善のヒントです。
新しい記事の題名づけに活かす
見直しで得た気づきは、新しい記事を書くときの題名づけに活かします。最初から魅力的な題名をつけられれば、後から直す手間が減ります。題名の案を3つ作ってから選ぶ習慣は、その一歩です。
見直しの優先順位
候補の記事が多いときは、表示回数が多い順に見直します。表示回数が多い記事ほど、クリック率が少し上がっただけで、アクセスの増え方が大きいためです。また、順位が10位以内に入っている記事を優先します。順位が低い記事は、題名だけの改善では効果が限られます。手間と効果のバランスを考えて、順番を決めてください。
表示回数があるということは、検索エンジンが記事を評価し、読者の目に触れる機会を与えているということです。その機会をクリックにつなげる工夫は、記事を一から書き直すよりも小さな労力で済むことが多く、取り組む価値があります。まず1本、題名を見直すところから始めてみてください。
見直しの結果は、すぐに数字に表れないこともあります。2〜4週間を一つの区切りにして、焦らず観察し、次の手を考えてください。うまくいかなかった試みも、記録しておけば、貴重な学びになります。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- Search Console で、表示回数が多く、クリックが少ない記事を5本書き出す
- それぞれの平均順位を確認し、順位が低いか高いかで分ける
- 順位が高い記事は、題名と説明文を書き直し、順位が低い記事は、リライトの候補リストに入れる
作業を終えたら、2〜4週間後に数字を見て、変化を記録してください。




