クリック率(CTR)とは、検索結果に表示された回数のうち、実際にクリックされた回数の割合です。クリックが100回、表示が2,000回なら、CTR は5パーセントです。順位が高いのにCTRが低い記事は、題名や説明文が読者の期待に合っていない可能性があります。順位ごとの平均と見比べて、低い記事を見つけ、題名と説明文から直すのが基本の進め方です。
CTR は、記事の中身ではなく、検索結果での見え方を評価する数字です。本文を書き換える前に、まず見直す価値があります。
CTR の計算と、確認する場所
CTR は、次の式で求められます。
クリック数 ÷ 表示回数 × 100(パーセント)
Search Console の検索パフォーマンスで、「平均CTR」を表示する設定にすると、クエリ別、ページ別に確認できます。数字は自動で計算されるので、自分で計算する必要はありません。
確認するときは、期間を十分に長く取ります。表示回数が少ない記事では、1回のクリックで数字が大きく動き、判断を誤りやすくなります。目安として、表示回数が100回以上あるものを対象に見ます。
順位とCTRの関係
CTR は、順位によって大きく変わります。一般に、検索結果の上位ほどクリックされやすく、順位が下がるにつれて、CTR も低くなる傾向があります。
ただし、具体的な数字は、検索語や検索結果の見え方によって大きく違います。広告や質問欄、動画などが検索結果の上部に増えると、自然検索の結果のCTRは下がります。そのため、他のサイトの平均値を目標にするのではなく、自分のブログの中で比較するのが現実的です。
比較のしかたは、次のとおりです。
- Search Console で、ページ別の平均順位とCTRを表にする
- 同じような順位の記事同士を並べる
- 同じ順位帯の中で、CTRが低い記事を探す
たとえば、平均順位が5〜7位あたりの記事が10本あるとき、そのなかでCTRが平均より明らかに低い記事が、改善の候補です。
CTR が低い原因の探し方
CTR が低い記事は、検索結果でどう見えているかを確認します。実際にその検索語で検索し、自分の記事の表示を見て、上位の記事と比べます。
考えられる原因は、次のとおりです。
題名に問題がある
検索語が前半にない、長くて途中で切れている、何が得られるかわからない、といった場合です。
説明文に問題がある
説明文が空欄で、本文の冒頭が自動で表示されている場合、読者の期待に合わない文章が出ていることがあります。
検索意図と合っていない
手順を知りたい人が検索する語なのに、題名が基礎の解説になっているなど、型が合っていない場合です。
競合の見え方が魅力的
上位の記事が、具体的な数字や対象を示しているのに、自分の記事は漠然とした題名だと、選ばれにくくなります。
直し方の手順
原因が推測できたら、次の手順で直します。
- 検索語で検索し、上位10件のタイトルと説明文を書き出す
- 共通して使われている表現と、独自の表現を整理する
- 自分の記事の題名を、検索語を前半に置き、得られるものが伝わる形に書き直す
- 説明文を、40〜120字で書く。検索語を自然に含め、記事で何がわかるかを示す
- 変更の日付と、変更前後の内容を記録する
タイトルの書き方は、別の記事で詳しく扱っています。
変更後の確認と、判断の注意
変更から2〜4週間後に、同じ長さの期間を比べて、CTRの変化を確認します。ただし、次の点に注意します。
- 順位が大きく変わっていると、CTRの変化が、タイトルの効果とは言い切れない
- 季節や話題の影響で、検索する人の層が変わることがある
- 表示回数が少ないと、数字の揺れが大きい
1回の変更で判断せず、複数の記事で傾向を見ます。同じ型の書き換えで、複数の記事のCTRが改善していれば、その型が有効な可能性が高いと言えます。
CTR を見るときの落とし穴
CTR の数字を見るときに、判断を誤りやすい点があります。
表示回数が少ない記事の数字
表示回数が20回で、クリックが1回なら、CTR は5パーセントです。しかし、クリックが0回なら0パーセントで、2回なら10パーセントになります。数字が大きく動くので、表示回数が少ないうちは、CTR で判断しません。
検索語ごとの違い
同じ記事でも、検索語によって、CTR は大きく違います。指名検索のように、すでにサイトを知っている人が検索する語は、CTR が高くなります。一般的な語では、低くなります。ページ全体の平均だけでなく、主要な検索語ごとに見るほうが、実態をつかめます。
検索結果の見え方の変化
検索結果には、広告、質問欄、画像、動画など、さまざまな要素が表示されます。これらが増えると、自然検索の結果のクリック率は下がることがあります。自分の記事に問題がなくても、CTR が下がる場合があるのです。検索結果の見え方を、定期的に自分の目で確かめる習慣が役立ちます。
順位が上がったときの変化
順位が上がると、CTR は一般に上がりますが、上がった順位に応じて、他の記事との競争の相手も変わります。順位が上がった結果、CTR が思ったほど伸びないこともあります。順位の変化と、CTR の変化を、一緒に見て判断してください。
説明文を書くときのポイント
説明文は、題名の次に読まれる文章です。40〜120字ほどで、記事を読むと何がわかるかを、具体的に書きます。検索語を自然に含めると、検索結果で強調表示され、目に留まりやすくなります。
避けたい書き方は、題名の言い直しだけの説明文、記事の内容と関係のない宣伝文句、大げさな言い切りです。「手順を3つに分けて、表で確認できる」のように、記事の特徴を具体的に示すと、読者が選びやすくなります。説明文が検索結果にそのまま使われないこともありますが、書いておくことで、使われる可能性が高まります。
CTR の改善は、ブログ運営の中でも、結果が数字に表れやすい作業の一つです。題名と説明文の書き直しは、本文の書き直しより短い時間で済みます。月に数本ずつ、地道に続けてください。うまくいった型は記録しておくと、新しい記事にも使えます。
検索結果の見え方は、読者が最初に出会う記事の顔です。題名と説明文を整えることは、読者への最初の挨拶を整える作業だと考えると、丁寧に取り組む気持ちが持てます。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- Search Console で、ページ別の表示回数、クリック数、CTR、平均順位を表示する
- 表示回数100回以上で、順位がほぼ同じ記事の中から、CTRが低いものを3本選ぶ
- それぞれの題名案と説明文案を作る
案ができたら、順番に差し替えて、結果を観察してください。




