リライトの頻度に、決まった正解はありません。一つの目安として、1人で運営するブログなら、月に3〜5本を直し、1本ずつ結果を観察するペースが現実的です。記事の数、使える時間、データの量によって、適した頻度は変わります。
大切なのは、本数を多くすることではなく、直した結果を確認できるペースで続けることです。ここでは、頻度を決める考え方を説明します。
頻度を決める3つの要素
リライトの頻度は、次の3つの要素で決まります。
- 記事の総数:記事が少ないうちは、直すものも少ない
- 使える時間:1本のリライトに、1〜3時間かかる
- データの量:Search Console に数字が貯まっていないと、直す記事を選べない
記事が10本以下のうちは、リライトより、新しい記事を書くことを優先します。データがまだ少なく、直す根拠が乏しいためです。記事が20〜30本を超えて、表示回数に差が出てきたら、リライトの比重を高めます。
記事数ごとの目安
あくまで一般的な目安ですが、記事数に応じた配分の例を示します。
記事が20本未満
新しい記事を書くことを中心にします。リライトは、月に1〜2本程度。明らかな誤りや、古くなった情報の修正を優先します。
記事が20〜50本
新しい記事とリライトを、半々くらいの時間配分にします。リライトは月に3〜5本。Search Console のデータを見て、効果が見込める記事から直します。
記事が50本以上
リライトの比重を高めてもよい段階です。月に5〜10本を直しながら、新しい記事も書きます。記事が多いので、優先順位づけの仕組み(表で管理するなど)が重要になります。
人によって使える時間は違うため、これらはあくまで出発点です。実際にやってみて、無理なく続けられる量に調整してください。
直したあとの観察期間
リライトした記事は、結果が出るまでに時間がかかります。検索エンジンが変更を認識し、順位に反映するまでに、数週間から数か月かかることがあります。
観察期間の目安は、少なくとも1か月、できれば2〜3か月です。この間は、同じ記事を何度も直さないようにします。何度も変えると、どの変更が効果をもたらしたのかがわからなくなります。
観察のしかたは、次のとおりです。
- リライトした日をメモする
- 1か月後、Search Console で、リライト前の同じ長さの期間と比べる
- 表示回数、クリック数、平均順位のうち、動いたものを記録する
- 変化が少なければ、さらに1〜2か月待つ
頻度を決める手順
自分に合った頻度を決める手順を示します。
- 1か月のうち、ブログに使える時間を計算する
- その時間を、新しい記事とリライトに配分する(たとえば、7対3)
- リライト1本にかかる時間(例:2時間)で割り、本数を出す
- 1〜2か月やってみて、無理があれば調整する
たとえば、月に20時間使えるなら、14時間を新しい記事、6時間をリライトに充てます。リライト1本に2時間かかるなら、月に3本です。
数字は目安にすぎません。習慣化することを重視して、少なめのペースから始めても構いません。
頻度よりも大切なこと
頻度を気にしすぎるよりも、次の点を大切にします。
- 直す記事の選び方が適切か
- 直した内容が、読者の疑問に近づいているか
- 結果を記録し、次に活かしているか
月に10本直しても、選び方や直し方が的外れなら、効果は出ません。月に2本でも、根拠をもって直し、結果を確認する作業のほうが、価値があります。
定期的な見直しの日を作る
リライトを習慣にするには、カレンダーに固定の日を作ると効果的です。たとえば、毎週土曜の午前中を、リライトの日にします。気が向いたときだけ行うと、後回しになり、続きません。
頻度を保つための工夫
リライトを続けるうえでの工夫を、いくつか紹介します。
作業を小さく分ける
リライトは、1本に2〜3時間かかる大きな作業に見えます。そのまま取りかかろうとすると、始めるのが億劫になります。「題名と導入文だけ直す」「見出しを1つ追加する」のように、30分で終わる単位に分けると、気軽に着手できます。1本のリライトを複数回に分けて行っても問題ありません。
新しい記事とリライトを交互に行う
新しい記事ばかり書いていると、古い記事が放置されます。反対に、リライトばかりだと、記事数が増えません。1週目は新しい記事、2週目はリライト、というように交互に進めると、両方のバランスがとれます。
リライトの候補をいつも用意しておく
直す記事を探すところから始めると、時間がかかります。月末に、翌月に直す記事を3〜5本選んで、リストにしておくと、作業の日にすぐ取りかかれます。
数字の確認は、月に一度で十分
Search Console の数字を、毎日見ても、判断は変わりません。月に一度、まとめて確認する習慣にすると、数字に振り回されず、落ち着いて判断できます。
頻度を下げてよい時期
ブログの運営は長く続きます。忙しい時期や、気力が落ちる時期もあるでしょう。そんなときは、リライトの頻度を下げて構いません。ゼロにするのではなく、月に1本だけ、題名と導入文を見直す程度に縮めれば、習慣が途切れません。習慣が残っていれば、余裕ができたときに、元のペースへ戻しやすくなります。
頻度の目標を、数字以外でも持つ
本数だけを目標にすると、数をこなすことが目的になりがちです。「今月は、クリック率の低い記事を直す」「来月は、古い情報の記事を直す」のように、テーマを決めて取り組むと、作業に意味が生まれます。テーマごとに結果を比べられるので、どの種類の直しが効果的だったのかも見えてきます。
頻度の見直しは、半年に一度
半年に一度、リライトの頻度とやり方を振り返ります。直した記事のうち、何本で数字が改善したか、どの種類の直しが効いたか、負担は適切だったかを確認します。結果をもとに、頻度や優先順位の基準を調整します。ブログの状況は変わっていくので、頻度の決め方も、その時々に合わせて更新していきます。
振り返りの記録は、表計算ソフトの1枚のシートにまとめると、次の半年の計画を立てるときに見返せます。
頻度の悩みは、続けるうちに自然と解けていきます。最初は少なめのペースで始め、手順に慣れて余裕が出てきたら、本数を増やしてください。無理のない範囲で続けることが、結果として最も多くの記事を改善することにつながります。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- 1か月に、ブログに使える時間を書き出す
- 新しい記事とリライトの配分を決め、月のリライト本数を出す
- 次のリライトの日を、カレンダーに入れる
決めた本数を、1〜2か月続けてみて、ペースが合っているかを確認してください。




