ブログ記事の削除は、「書き直しても改善の見込みがなく」「統合先もなく」「読者にとっても価値がない」場合に限って検討します。アクセスが少ないという理由だけで削除すると、他の記事への導線や、検索エンジンからの評価を失うことがあります。削除の前に、書き直しと統合の選択肢を比べてください。
古い記事が増えてきたブログでは、整理が必要になります。判断の基準を持っておくと、迷いが少なくなります。
削除を考える前に確認すること
記事を削除する前に、次の項目を確認します。
- 過去3〜6か月の表示回数とクリック数
- その記事への内部リンクの数と、外部からのリンクの有無
- 内容が古くなっているか、誤りがないか
- 同じテーマで、他に統合できる記事がないか
表示回数がほとんどなくても、他の重要な記事から内部リンクが多く貼られている場合は、削除すると導線が切れます。また、他のサイトからリンクされている記事は、削除すると、そのリンクの価値を失います。
削除、統合、書き直しの選び分け
状況に応じて、次のように選びます。
書き直す
テーマの需要があり、記事の質が低いだけの場合は、書き直します。検索語を調べ直し、構成から見直すことで、改善の見込みがあります。
統合する
同じテーマの記事が複数あり、それぞれが薄い場合は、統合します。1本にまとめて充実させるほうが、読者にも検索エンジンにも有益です。
削除する
次のすべてに当てはまる場合は、削除を検討します。
- 需要が小さい、または終わったテーマで、書き直す価値が低い
- 統合できる記事がない
- 内部リンクや外部リンクがほとんどない
- 古い情報や誤りがあり、残しておくと読者に悪影響を与える
特に4つ目は、重要です。誤った情報や、現在は通用しない手順を残しておくと、読者に迷惑をかけ、ブログの信頼を損ないます。直せない場合は削除を考えます。
非公開にする選択肢
すぐに判断できない場合は、削除の前に、一度「非公開(下書きに戻す)」にする方法もあります。検索結果には表示されなくなりますが、記事のデータは残ります。数か月様子を見て、問題がなければ削除し、必要になれば復活させられます。
削除するときの手順
削除すると決めたら、次の手順で行います。
- 削除する記事に、内部リンクを貼っている記事を探す
- それらのリンクを外すか、別の記事への案内に差し替える
- 削除する記事のアドレスから、関連性の高い記事へ転送の設定(301リダイレクト)を行う
- 記事を削除する
- 数日後に、Search Console で、エラーが増えていないかを確認する
関連性の高い転送先がないときは、転送せずに削除して、「404(見つかりません)」の状態にしても構いません。むやみにトップページへ転送すると、検索エンジンに評価されにくいことがあります。
記事が完全に不要になった場合は、「410(削除済み)」という状態を返す方法もあります。設定は、ブログのシステムによって異なるので、公式の案内を確認してください。
削除したあとの確認
削除後は、数週間にわたって次の点を見ます。
- Search Console のインデックス状況に、不自然なエラーが増えていないか
- 削除した記事の関連記事の順位が、大きく変動していないか
- 内部リンク切れが残っていないか
もし、削除後に関連記事の順位が下がった場合は、削除した記事が評価を支えていた可能性があります。記事のデータが残っていれば、内容を整理して再公開することもできます。そのため、削除前に記事の内容を保存しておきます。
削除のやりすぎに注意する
ブログの整理は大切ですが、削除のしすぎは危険です。記事数が減ると、サイト全体の情報量が減り、扱えるテーマの幅も狭まります。アクセスが少ない記事でも、特定の読者には価値がある場合があります。
迷ったときは、削除ではなく、書き直しか統合を選びます。削除は、他の選択肢がなくなってから検討する最後の手段と考えておくと、取り返しのつかない失敗を防げます。
判断のためのチェック表
削除を判断するときは、記事ごとに次の質問に答えると、整理しやすくなります。
- 過去6か月の表示回数は、ほとんどゼロか
- 内容に、現在も通用しない情報や誤りがあるか
- 内容を直せば、読者の役に立つ見込みがあるか
- 同じテーマで、統合できる記事があるか
- 他の記事や外部のサイトから、リンクされているか
1と2が「はい」で、3から5が「いいえ」の記事は、削除の候補です。3または4が「はい」なら、書き直しか統合を選びます。5が「はい」なら、削除ではなく、転送の設定を含めた慎重な対応が必要です。
削除と評価の関係
少ない表示しかない記事を削除すると、サイト全体の評価が上がる、という話を聞くことがあります。しかし、そうなるかどうかは確かめられていません。削除によって評価が上がると期待して行うのではなく、読者に価値を届けるための整理として行うのが、健全な考え方です。
削除した記事の内容を、再利用する
削除する記事にも、一部に有用な内容があるかもしれません。その内容は、他の記事に取り込めます。削除の前に、使える部分を抜き出して、関連する記事に書き足しておきます。そうすれば、書いた労力が無駄になりません。
削除の記録を残す
削除した記事の題名、アドレス、削除した日、理由、転送先を、表に記録しておきます。後になって、読者や他のサイトからの問い合わせがあったとき、また順位の変動の原因を調べるときに、役立ちます。削除は元に戻しにくい作業なので、記録を丁寧に残す習慣が大切です。
削除の判断を急がない
整理の気持ちが高まると、一度に多くの記事を削除したくなります。しかし、判断を急ぐと、価値のある記事まで消してしまうおそれがあります。一度に削除するのは数本にとどめ、数週間の様子を見てから、次の整理に進みます。慎重に進めるほうが、結果的に安全で、納得のいく整理になります。
整理の目的は、記事数を減らすことではなく、ブログ全体を読者にとって使いやすい状態に保つことです。削除の前後で、サイトの構成がすっきりしたか、読者が迷わず目的の記事にたどり着けるかを振り返ると、整理の価値を確認できます。
削除の判断に迷う記事が出たら、一度非公開にして3か月置いてみると、サイト全体への影響を見ながら決められます。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- Search Console で、過去6か月の表示回数が極端に少ない記事を10本書き出す
- それぞれについて、書き直し、統合、削除、非公開のどれが適切かを表に書く
- 削除と判断した記事に貼られている内部リンクを、検索して一覧にする
内部リンクの整理まで終えてから、削除に進んでください。




