検索から読まれ続けるブログの作り方を、キーワード選び・構成・書き直しまで解説します。

Rewriting

書き直し

似た記事を1本にまとめる統合のやり方

目次
  1. 統合が必要な記事の見つけ方
  2. 統合しないほうがよい場合
  3. 残す記事を決める
  4. 内容を一本化する
  5. 旧記事から新記事への転送設定
  6. 統合後の確認
  7. 統合の具体例
  8. 統合したあとに起きやすい失敗
  9. 統合の作業にかかる時間
  10. 統合を予防する書き方
  11. 次にやること

似た内容の記事が複数あるときは、1本に統合することを検討します。同じ検索語を狙う記事が複数あると、検索結果の中で自分の記事同士が競合し、どれも上位に入れないことがあるためです。統合は、「残す記事を決める」「内容を一本化する」「旧記事から新記事へ転送する」の順で進めます。

統合は、記事を減らすだけの作業ではありません。内容を整理して、読者にとって一本で完結する、より価値の高い記事に作り直す作業です。

統合が必要な記事の見つけ方

統合の候補は、次のような方法で探せます。

  • 同じ検索語で、自分のブログの複数の記事が表示されている(Search Console で確認できる)
  • 記事の題名が似ている、または言い換えにすぎない
  • 内容の7割以上が重複している
  • どちらの記事も、順位や表示回数が伸び悩んでいる

Search Console では、特定の検索語で絞り込んで、ページごとの表示を見ると、同じ語で複数のページが出ているかがわかります。または、ブログ内の検索機能やインターネットの検索で「site:自分のドメイン 検索語」と入力すると、サイト内の関連記事が一覧できます。

統合しないほうがよい場合

似て見えても、統合しないほうがよいケースもあります。

  1. 検索意図が違う場合。「やり方」を知りたい人と、「選び方」を知りたい人は別の読者
  2. 対象の読者が違う場合。初心者向けと経験者向けは別の記事のほうが的確
  3. 統合すると、内容が長くなりすぎる場合。1本が1万字を超えるようなら、分けておく

迷ったときは、検索結果を見て判断します。それぞれの検索語で、上位に並ぶ記事の顔ぶれが違うなら、検索エンジンは別の意図として扱っています。その場合は、別の記事として残します。

残す記事を決める

統合する記事の中から、「残す記事(親)」を決めます。基準は次のとおりです。

  • 順位や表示回数、他のサイトからのリンクが多いほう
  • 公開日が古く、すでに検索エンジンに認識されているほう
  • 題名のアドレス(URL)が、狙う検索語に合っているほう

数字が良いほうを残すのが基本です。残さないほうの記事の内容は、親の記事に取り込みます。

内容を一本化する

親の記事に、他の記事の有用な内容を足していきます。手順は次のとおりです。

  1. 統合する記事を並べて、見出しを書き出す
  2. 重複している内容を1つにまとめる
  3. 片方にしかない有用な内容を、親の記事に追加する
  4. 古い情報は更新し、不要になった部分は削る
  5. 全体の構成を整え、見出しの順番を見直す
  6. 題名と導入文を、統合後の内容に合わせて直す

単に2つの記事をつなげるだけでは、重複や矛盾が残り、読みにくくなります。1本の記事として、最初から書いたかのように流れを整えてください。

旧記事から新記事への転送設定

統合したあと、不要になった記事を削除します。その際、削除した記事のアドレスにアクセスした人を、親の記事へ自動で転送する設定(301リダイレクト)を行います。

転送の設定がないと、他のサイトや検索結果から旧記事に来た人が、エラーの画面を見ることになります。また、旧記事が持っていた評価が、親の記事に引き継がれにくくなります。

転送の設定方法は、ブログのシステムによって異なります。WordPress ならプラグインや、サーバーの設定で行えます。操作に自信がないときは、使っているサービスの公式の案内を確認してください。

あわせて、サイト内の他の記事から旧記事へ貼っていた内部リンクを、親の記事へ貼り替えます。

統合後の確認

統合後は、次の点を確認します。

  • 旧記事のアドレスから、親の記事へ正しく転送されるか
  • 親の記事の表示が崩れていないか
  • Search Console で、親の記事が正常に認識されているか(URL検査で確認できる)
  • 数週間後に、親の記事の表示回数や順位が変化したか

統合の効果は、すぐには出ません。1〜2か月かけて、数字の推移を観察します。

統合の具体例

統合の流れを、具体的な状況で考えてみます。ブログに、「ブログ リライト やり方」の記事と、「リライト 手順」の記事があるとします。題名は違いますが、検索すると、上位に並ぶ記事はほぼ同じです。つまり、検索エンジンにとっては同じ意図です。

Search Console を見ると、前者は平均順位が14位、後者は平均順位が22位だとします。数字が良い前者を親にします。後者に書かれている内容のうち、前者にない「直したあとの記録のつけ方」の部分だけを取り出し、前者の記事に追加します。重複している手順の説明は、前者の記述に合わせて整理します。

親の記事の題名は、統合後の内容に合わせて「ブログのリライトのやり方を、手順と記録のつけ方まで解説」のように調整します。後者の記事は、親の記事へ転送の設定をして、非公開にするか削除します。

統合したあとに起きやすい失敗

統合後に起きがちな失敗を、3つ挙げます。

  1. 転送を設定し忘れ、旧記事のアドレスがエラーになる
  2. 内部リンクが旧記事を指したままで、転送を経由してしまう
  3. 統合で長くなりすぎ、読みにくい記事になる

3つ目を防ぐには、足すだけでなく、削ることも意識します。両方の記事に書かれていた説明は、より的確なほうを1つだけ残します。統合後の記事が、元の記事を単純に足した長さになっていないかを確認してください。

統合の作業にかかる時間

統合は、単なる削除より時間がかかります。2本の記事の統合で、2〜4時間が目安です。内容の整理に時間をかけるほど、統合後の記事の質が高まります。一度に複数の統合を進めず、1つずつ終わらせて、結果を確認してから次に進みます。

統合を予防する書き方

そもそも統合が必要になる状況を減らすには、記事を書く前に、似た記事がすでにないかを確認する習慣が有効です。ブログ内を検索して、同じ検索語や似た内容の記事がないかを調べます。あれば、新しい記事を書く代わりに、既存の記事に追記する方針を検討します。キーワードの割り当て表を作っておくと、重複を防げます。

統合後の記事は、更新日を新しくし、必要に応じて冒頭に「情報を整理して最新にしました」と記すこともできます。ただし、実際に内容を見直した場合に限ってください。読者に、この記事が新しく整理されたことが伝わり、安心して読んでもらえます。

次にやること

今日できる作業を挙げます。

  1. Search Console で、同じ検索語に複数の自分の記事が表示されているものを探す
  2. 見つかった記事を並べ、検索意図が同じかどうかを検索結果で確認する
  3. 同じ意図なら、親にする記事を決め、見出しを並べて統合の設計図を作る

設計図ができたら、数日に分けて、内容の一本化と転送の設定を進めてください。