ロングテールキーワードとは、「ブログ」のような1語ではなく、「ブログ 始め方 会社員 副業」のように複数の語を組み合わせた、より具体的な検索語のことです。検索される回数は少ない一方で、読者の状況がはっきりしているため、記事の中身を合わせやすいのが特徴です。
立ち上げたばかりのブログでは、1語の大きな言葉で上位に入るのは簡単ではありません。まずロングテールから記事を積み上げるほうが、現実的に進めやすい場面が多くあります。
ロングテールが新しいブログに向いている理由
1語や2語の検索語には、大手メディアや専門企業のサイトが多く並びます。長年積み上げてきた記事数と、他サイトからのリンクの量では、新しいブログは太刀打ちしにくいのが実情です。
ロングテールは、検索する人の事情が細かいぶん、狙う記事も少なくなります。たとえば「ブログ 始め方」には大量の記事がありますが、「ブログ 始め方 スマホだけ 無料」まで具体化すれば、競合になる記事は減ります。
もう一つの利点は、読者の悩みと記事の内容が合いやすいことです。検索語が具体的であれば、記事の冒頭で答えるべき内容も絞れます。結果として、読んだ人が「探していたのはこれだ」と感じやすくなります。
ただし、ロングテールは1本あたりの訪問者が少なくなりがちです。数をそろえて、全体で大きな流入にしていく考え方になります。
ロングテールの探し方4つ
検索窓のサジェストを使う
Google の検索窓に、メインの語を入力して、一文字ずつ五十音を足していくと候補が出ます。「ブログ リライト あ」「ブログ リライト い」のように試すと、思いがけない組み合わせが見つかります。
「他の人はこちらも質問」を見る
検索結果の途中に出る質問の欄は、読者が実際に気にしている疑問の集まりです。質問をクリックすると、さらに関連する質問が増えていくので、気になるものをメモします。
検索結果の下部にある「関連する検索」を見る
ページの一番下に表示される関連語も、そのまま記事の題材になります。
自分の記事の検索クエリを見る
すでに記事がある場合は、Search Console で、その記事に実際に流れてきた検索語を確認します。自分が想定していなかった言葉で表示されていることがあり、そこが次の記事のヒントになります。
候補を記事にするかどうか、判断する3つの質問
集めた候補の全部を記事にする必要はありません。次の3つを自分に聞いて、答えが「はい」のものだけを残します。
- この検索語の読者は、自分のブログの対象読者と重なるか
- 自分は、この疑問に自分の言葉で答えられるか
- 上位の記事に、まだ書かれていない切り口があるか
3つ目は、特に差がつきます。上位記事が一般論ばかりであれば、具体的な手順や、よくある失敗を足すだけで価値が出ます。
ロングテールの記事を書くときのポイント
具体的な検索語に答える記事は、題名と冒頭で、その検索語の状況をそのまま受け止めます。
たとえば「ブログ 始め方 スマホだけ」なら、題名に「スマホだけで」と入れ、冒頭の2文で「パソコンがなくても始められます。必要なのはスマホと無料のブログサービスです」のように答えます。
本文は、その状況の人にしか当てはまらない情報に絞ります。パソコン前提の説明を長々と載せると、読者は自分のことではないと感じて離れてしまいます。
記事の長さも、検索語に合わせます。具体的な疑問への答えは、必要以上に引き延ばさず、疑問が解決する長さで終えて問題ありません。
親記事とロングテール記事をつなぐ
ロングテールの記事を単独で並べるより、大きなテーマの記事(親記事)に内部リンクでつなぐと、読者が次に読むものを選びやすくなります。
親記事で「ブログの始め方」の全体像を説明し、「スマホだけで始める方法」「無料ブログと WordPress の違い」などの個別記事に、必要な場面でリンクを貼ります。逆に、個別記事の末尾から親記事へ戻れるようにしておくと、ブログ内で読み進めてもらいやすくなります。
ロングテールを集めたときの整理の仕方
候補が数十個たまると、どれから書くか迷います。次の3つの軸で並べると、順番が決まります。
- 自分が実体験や知識で答えられるか
- 読者の悩みが切実か(急いで知りたい、お金や時間に関わる)
- 1つの親記事から枝分かれさせやすいか
特に3つ目は、サイト全体の設計にかかわります。たとえば「リライト」という親テーマがあるなら、「リライト 頻度」「リライト タイトルだけ」「リライト 順位が落ちた」といった枝を先に用意しておくと、書き終えたあとに内部リンクでつなぎやすくなります。
よくある失敗と避け方
ロングテールを狙うときに起こりやすい失敗が3つあります。
- 語を足しすぎて、実際には検索されない不自然な言葉を狙ってしまう。検索窓のサジェストや関連語に出ているかを確認すれば、避けられます。
- 同じ意味の言い換えで、似た記事を何本も作る。検索結果を開いて、上位が同じ記事なら1本にまとめます。
- 検索数が少ないからと、内容を薄く短く済ませる。検索数の少なさと、答えの丁寧さは別の話です。
数をそろえることが目的になって、中身が浅い記事ばかりになると、ブログ全体の評価にも響きます。1本ずつ、疑問に答え切ることを基準にしてください。
公開後に確認すること
ロングテールの記事は、公開から表示されるまでに数週間かかることがあります。公開して1か月ほどたったら、Search Console で、狙った言葉で表示されているかを確認します。
表示されていれば、順位とクリック率を見て、題名と説明文を調整します。表示されていなければ、記事の冒頭に、その検索語の状況を示す言葉が入っているかを見直します。たとえば「スマホだけ」を狙ったのに、本文に「スマホ」という語がほとんど出てこないなら、検索エンジンは記事とのつながりを読み取りにくくなります。無理に語を詰め込むのではなく、自然な文の中で、状況を説明する形で入れます。
また、小さな言葉の記事が数本たまったら、Search Console でまとめて表示回数を見ます。1本あたりの数字は小さくても、合計すると思ったより大きいことがわかります。この感覚をつかむと、小さな言葉に取り組む意味を実感できます。
次にやること
今日できる作業として、次の流れを試してください。
- 書きたいテーマの語を1つ決め、検索窓に入れてサジェストを10個メモする
- 「他の人はこちらも質問」から、気になる質問を5つ拾う
- 上の3つの質問で、残す候補を3つに絞る
3つ決まれば、次の3本分の記事の方向が固まります。1本書いたら、Search Console で表示された検索語を見て、次の候補に足していきます。




