検索から読まれ続けるブログの作り方を、キーワード選び・構成・書き直しまで解説します。

Keywords

キーワード選び

カニバリゼーションの見つけ方と解消法

目次
  1. カニバリが起きる理由
  2. Search Console で見つける手順
  3. 解消すべきかの判断
  4. 順位が安定しているか
  5. 検索意図が同じか
  6. 記事が読者に別の価値を提供しているか
  7. 解消法1 記事を統合する
  8. 解消法2 記事の役割を分ける
  9. 解消法3 内部リンクで主従を示す
  10. 予防のための記事管理
  11. 解消後の観察
  12. 意図的に複数の記事を表示させる考え方
  13. 作業の進め方のコツ
  14. 次にやること

カニバリゼーション(カニバリ)とは、同じブログの複数の記事が、同じ検索語で表示され、互いに順位を食い合う状態のことです。どの記事も上位に入れず、順位が行ったり来たりするときは、この状態を疑います。見つけるには Search Console で検索語ごとの表示ページを調べ、解消するには統合か、役割の分担を行います。

ただし、同じ検索語で複数のページが表示されること自体は、問題とは限りません。順位が安定して上位にいるなら、気にしなくて構いません。順位が安定しない、または思うように伸びないときに、対処を考えます。

カニバリが起きる理由

カニバリは、次のような場面で起きやすくなります。

  • 同じ検索語を狙って、題名だけ変えた記事を複数書いたとき
  • 時間がたって、ブログ内に似た内容の記事が増えたとき
  • 広いテーマの記事と、その一部を深掘りした記事が、同じ語で表示されるとき
  • 古い記事を残したまま、新しい記事を同じテーマで書いたとき

検索エンジンは、1つの検索語に対して、最も適したページを選んで上位に表示しようとします。同じブログの中に似た記事が複数あると、どれを選ぶか迷い、日によって表示される記事が入れ替わることがあります。その結果、評価が分散して、どの記事も伸びにくくなります。

Search Console で見つける手順

Search Console を使えば、特別なツールなしで見つけられます。

  1. 検索パフォーマンスを開き、期間を過去3か月に設定する
  2. 「クエリ」の一覧から、調べたい検索語をクリックして絞り込む
  3. 表示を「ページ」に切り替えて、その検索語で表示されているページの一覧を見る
  4. 複数のページが表示されていれば、カニバリの候補

また、ページ側から調べる方法もあります。気になる記事を選び、「クエリ」の一覧を見て、その記事が表示されている検索語を調べます。その検索語で、別のページも表示されているかを確認します。

もう一つの簡単な方法は、検索窓に「site:ドメイン名 検索語」と入力して検索することです。自分のブログ内で、その語に関連するページが一覧で出ます。

解消すべきかの判断

候補が見つかったら、本当に解消すべきかを判断します。次の点を確認します。

順位が安定しているか

どちらかの記事が上位で安定していて、もう一方は下位に少し出るだけなら、問題は小さいです。

検索意図が同じか

2つの記事の内容と、狙っている意図を比べます。「リライトのやり方」と「リライトの頻度」は、同じテーマに見えますが、読者の疑問が違います。この場合は、別々の記事として役割が分かれているので、カニバリではありません。

記事が読者に別の価値を提供しているか

内容がほぼ重複していて、どちらを読んでも同じなら、解消の対象です。

解消法1 記事を統合する

内容が重複していて、検索意図も同じなら、統合が最も確実です。順位や表示回数が良いほうを親として残し、もう一方の有用な内容を親に取り込みます。旧記事のアドレスからは、親の記事へ転送の設定をします。

統合の手順は、別の記事で詳しく扱っています。

解消法2 記事の役割を分ける

統合するほど重複していないが、同じ語を狙ってしまっている場合は、役割を分けます。

  1. 一方を「基本の解説」、もう一方を「具体的な手順」というように、焦点を変える
  2. 題名と見出しの検索語を、それぞれ違う語に調整する
  3. 本文の重複した部分を削り、それぞれが独自の内容を持つようにする

例として、「ブログ リライト」を広く解説する記事と、「リライト 題名 変え方」を深掘りする記事に分けます。前者の記事では、題名の変え方を簡単に触れ、詳しくは後者へ案内します。

解消法3 内部リンクで主従を示す

役割が分かれたら、内部リンクで関係を示します。広いテーマの記事(親)から、深掘りの記事(子)へリンクを貼ります。子から親へも、リンクを貼ります。

アンカーテキストは、子の記事への案内なら、その記事の話題を示す言葉にします。親の記事へのリンクは、親の記事の検索語に近い言葉にします。こうすると、どちらが主役の記事かが、検索エンジンにも伝わりやすくなります。

予防のための記事管理

カニバリは、解消するより、起こさない工夫のほうが手間がかかりません。記事を書く前に、キーワードの割り当て表を見て、同じ検索語がすでに使われていないかを確認します。割り当て表には、記事ごとに狙う検索語と、扱う読者の状況を書いておきます。

新しい記事が既存の記事と似ていると気づいたら、新しい記事を書くのではなく、既存の記事に追記する選択肢を考えます。追記で足りる内容なら、記事を増やさないほうが、ブログ全体がすっきりします。

解消後の観察

統合や役割分担を行ったあとは、2〜3か月かけて、順位と表示回数の推移を観察します。カニバリが原因だった場合は、評価が一本に集まり、順位が安定してくることがあります。一方、変化が見られない場合は、別の原因が考えられるので、記事の質や競合の状況を見直します。解消の作業は一度で完了するとは限らず、観察と調整をくり返す中で、少しずつ整っていくものです。

意図的に複数の記事を表示させる考え方

同じ検索語で、自分のブログの複数の記事が上位を占めている状況は、悪い状態とは限りません。検索結果の1ページ目に自分の記事が2つ並べば、読者の目に触れる機会が増えます。順位が安定して高ければ、あえて解消する必要はないと判断しても構いません。状況を見て、損をしている兆候があるときにだけ対処する、という姿勢で臨んでください。

作業の進め方のコツ

カニバリの解消は、慎重に進めます。いきなり多くの記事を変えず、1組ずつ対処して、数週間の様子を見ます。統合や転送の設定は、元に戻すのが大変なので、事前に記事の内容を保存しておきます。複数の組を同時に変更すると、結果の原因がわからなくなるため、変更は1つずつ行い、日付を記録しておくと安心です。

カニバリの問題は、記事が増えるほど起きやすくなります。裏を返せば、記事が増えて、整理が必要になった証拠でもあります。定期的に記事を見直し、役割を整理する習慣が、ブログを長く育てていくうえでの基礎体力になります。

解消の作業を終えたあとは、内部リンクの貼り替えと、旧記事への転送設定を忘れずに確認してください。ここが抜けると、せっかくの整理が十分な効果を持たなくなります。

次にやること

今日できる作業を挙げます。

  1. Search Console で、過去3か月に表示回数の多かった検索語を5つ選ぶ
  2. それぞれで、複数のページが表示されていないかを確認する
  3. 複数表示されていた語について、内容と意図が同じかを判断し、統合か役割分担かを決める

解消の作業は、1つずつ進め、数週間の間隔を置いて結果を観察してください。