ブログのジャンルは、「自分が書き続けられるか」「検索する人がいるか」「将来の目的につながるか」の3つが重なる所で決めます。流行しているから、収益になりそうだから、という理由だけで選ぶと、数か月で書くことがなくなり、更新が止まりやすくなります。
ここでは、ジャンルを決める手順と、迷ったときの考え方を説明します。
3つの円で考える
ジャンル選びでは、次の3つが重なる範囲を探します。
- 書き続けられる:自分の知識、経験、興味があり、100本書いても飽きにくい
- 需要がある:検索している人が実際にいて、悩みが存在する
- 目的につながる:ブログを始めた理由(収入、集客、情報発信、記録)と合っている
3つのうち、1つだけが満たされていても長続きしません。たとえば、需要があっても興味がなければ、書く手が止まります。興味があっても需要が乏しければ、読まれません。需要があって興味もあるのに、目的とずれていれば、成果になりにくい状態が続きます。
書き続けられる分野を見つける
まず、自分の中にある材料を棚卸しします。紙に次の項目を書き出してみてください。
- これまでの仕事や学びで身についた知識
- 時間やお金をかけてきた趣味
- 人からよく相談される内容
- 失敗して、乗り越えた経験
この中で、他の人に説明するのが苦にならないものに印をつけます。説明が楽しいと感じられる分野は、記事を書くときの負担が少なくなります。
専門家レベルである必要はありません。初心者より半歩先にいれば、初心者の悩みに寄り添う記事が書けます。むしろ、つまずいた記憶が新しいほうが、読者の気持ちに近い文章になります。
需要があるかを調べる
候補が決まったら、需要を確認します。次の簡単な手順で調べられます。
- ジャンルの中心となる語で検索し、サジェストを30個ほど集める
- 集めた候補で検索し、上位に小規模なサイトが入っているかを見る
- 質問サイトで、同じ分野の質問が継続的に投稿されているかを見る
サジェストが十分に出る分野は、検索する人が一定数いる証拠です。質問サイトに質問が続いているなら、悩みが尽きない分野と言えます。
反対に、サジェストがほとんど出ない分野は、検索される機会が少ないと考えられます。その場合は、ジャンルの範囲を少し広げることを検討します。
ジャンルを絞りすぎない、広げすぎない
ジャンルは、狭すぎても広すぎても問題が起きます。
広すぎるジャンル(たとえば「副業」全般)は、競合が大手ばかりで、読者の対象も定まりません。狭すぎるジャンル(たとえば特定の1つのソフトの特定の機能)は、記事のネタが早く尽きます。
目安として、100本の記事が書けるかどうかで広さを確認します。ざっと見出しを書き出して、50本まで思いつくなら、十分な広さがあります。思いつかなければ、広げる必要があります。
読者の層で絞る方法も有効です。「副業」を「会社員の副業」「主婦の在宅副業」のように、読者の状況で分けると、悩みが具体的になり、記事も書きやすくなります。
ジャンルは後から見直せる
最初に決めたジャンルが、間違いだったとわかる場合もあります。そのときは、見直して構いません。
記事が20〜30本たまったころに、アクセスの多い記事を確認します。想定していたジャンルと違う記事が読まれているなら、そちらに軸足を移すことを検討します。すでに書いた記事は無駄にならず、リライトして新しい軸に合わせることもできます。
ただし、数本書いただけで変えるのは早すぎます。結果が出るまでには、数か月かかることが普通です。最低でも3か月、記事が20本を超えるまでは、同じジャンルで続けて様子を見ます。
迷ったときに使える3つの質問
どうしても決められないときは、次の質問に答えてみてください。
- 1年間、毎週1本書くとしたら、どのジャンルなら続けられそうか
- 友人から相談されたら、どのジャンルなら自然に答えられるか
- 3年後に、そのジャンルで読者に何を届けていたいか
1つ目は、継続の視点です。毎週続けられるジャンルは、書く負担が少なく、自分の関心が持続する分野です。2つ目は、知識と経験の視点です。自然に答えられることは、すでに自分の中に材料がある証拠です。3つ目は、目的の視点です。数年先の姿を想像すると、いまの興味だけで選んでいないかを確認できます。
複数のジャンルを扱いたいとき
興味のある分野が複数あるときは、無理に絞らず、共通の軸を探します。たとえば「料理」と「家計」なら、「暮らしを整える」という軸でまとめられます。軸が見つからないなら、ブログを分けるか、まず片方に集中して、軌道に乗ってから広げるほうが、読者にも検索エンジンにも伝わりやすくなります。
他のブログを参考にする方法
同じジャンルで続いているブログの記事一覧を見ると、どんなテーマが書かれているかがわかります。真似をするのではなく、書かれていないテーマや、読者の層の違いを探す目的で見ます。ジャンルの中で自分が入り込める隙間が、見つかる場合があります。
ジャンルが決まったあとの最初の一歩
ジャンルを決めたら、最初の10本の題名案を作ります。基本の記事を3本、具体的な手順の記事を4本、よくある失敗や疑問の記事を3本という配分にすると、読者が全体像と細部の両方に出会えます。題名案ができれば、あとは週に1本のペースで公開するだけです。
最初の10本を書く間は、ジャンルが正しいかを悩まなくて構いません。書いてみて初めて、書きやすい話題と書きにくい話題の差がわかります。その感触が、2回目のジャンル見直しの材料になります。
ジャンルと収益の関係を、現実的に考える
収入を目的にブログを始める人は、ジャンルを収益性で選びたくなります。ただし、収益が出やすいとされる分野は、競合も強く、専門的な知識や信頼が求められることがあります。収益の見込みは、広告やアフィリエイトの条件、読者の層によって変わるので、一概には言えません。
現実的には、まず書き続けられるジャンルでアクセスを集め、そのあとで収益の方法を考える順番が、失敗しにくい進め方です。収入の目安を最初から約束するような話には、注意してください。
次にやること
今日、次の作業をしてみてください。
- 紙に、仕事・趣味・相談された経験を10個書き出す
- その中から3つの候補を選び、それぞれサジェストを30個集める
- 見出しを50本分書き出せそうな候補に、印をつける
印がついた候補の中から、最も説明するのが楽しそうなものを選べば、それが最初のジャンルです。決めたら、最初の10本の記事の題名案を作るところまで進めましょう。




