ブログのネタが尽きたと感じたら、頭の中から絞り出すのをやめて、手元にある材料から探します。読者の質問、自分の記事のデータ、検索結果の空白など、材料はすでに身の回りにあります。ここでは、探し方を7つに分けて説明します。
ネタが出ない原因の多くは、能力ではなく探す場所の偏りです。場所を変えれば、候補はまた見つかります。
1 読者や周りの人の質問を拾う
ブログを読んだ人からのコメントや問い合わせ、SNS での質問は、そのまま記事のネタになります。直接の質問がなくても、同じ分野に興味のある友人や、職場の同僚が口にした疑問も使えます。
質問を聞いたら、その場でメモ帳に書き留めます。後で思い出そうとしても、正確な言葉は忘れてしまいます。質問の言葉づかいは、読者が検索で使う言葉に近いので、そのまま題名の材料になります。
2 Search Console で、すでに表示されている検索語を見る
自分のブログがすでに表示されている検索語の一覧は、ネタの宝庫です。Search Console の検索パフォーマンスで、クエリの一覧を開きます。
注目するのは、表示回数はあるのに、クリックが少ない言葉です。その言葉で表示されているのに、読者の期待に合う記事がまだないことを示しています。その語を主役にした記事を新しく書けば、需要に応える形になります。
3 既存の記事を一段深掘りする
書いた記事の中で、一文か二文で済ませた部分を探します。「詳しい手順は省略しますが」「別の機会に説明します」と書いた箇所は、独立した記事にできます。
見出しの一つを1本の記事にふくらませるイメージです。元の記事からは、そこへ内部リンクを貼れます。記事同士がつながり、ブログ全体の構造もよくなります。
4 検索結果の下にある関連語と質問を見る
書きたいテーマで検索して、結果ページの下の関連語や、途中に出る質問欄を見ます。そこに並ぶ言葉は、読者が次に調べがちなことです。
質問欄をクリックすると、さらに新しい質問が現れます。5〜10個ほどたどると、ひとつのテーマから、書ける題材が次々に見つかります。
5 上位記事に書かれていないことを探す
検索結果の上位記事を5本ほど見て、見出しを書き出します。共通して書かれていることのほかに、どの記事にも書かれていない内容がないかを探します。
たとえば、手順は書かれているのに、失敗したときの対処は書かれていない、といった抜けがあります。その抜けを埋める記事が、新しいネタです。
6 季節や制度の変化に合わせる
世の中の動きにも、ネタは潜んでいます。年度の切り替わり、確定申告の時期、新しいサービスの開始、制度の改正などです。
こうした話題は、時期が近づくと検索が増えます。1〜2か月前に公開しておくと、需要が増える前に検索エンジンに認識されやすくなります。カレンダーに、毎年訪れる時期の話題を書き出しておくと、ネタの切れ目を防げます。
7 記事の型を変えて、同じ材料を別の角度で書く
同じ情報でも、型を変えると別の記事になります。
- 手順の記事を、よくある失敗のリストに変える
- 説明の記事を、ツールや方法の比較に変える
- 初心者向けの記事を、経験者向けの深掘りに変える
ただし、検索語まで同じになってしまうと、自分の記事同士が競合します。型を変えるときは、狙う検索語も変えてください。
ネタを切らさないための仕組み
7つの探し方を知っても、思い出さなければ使えません。ネタが尽きにくい仕組みを、小さく作っておきます。
ネタ帳を1か所にまとめる
メモはスマホのメモアプリでも、表計算ソフトでも構いませんが、置き場所は1か所に決めます。あちこちに書くと、見返す手間が増えて、結局使わなくなります。1行につき、1つのネタと、そのネタが生まれたきっかけを書いておくと、後から読み返したときに文脈を思い出せます。
月に一度、ネタを仕分ける
月末に15分だけ、ネタ帳を見直します。書けそうなものに印をつけ、似たものは1本にまとめ、古くなったものは消します。この仕分けをすると、「書くものがない」と感じる場面が減ります。
書けない日は、直す日にする
新しいネタが浮かばない日は、既存の記事を見直す日にします。誤字の修正や、古い情報の更新、題名の見直しなど、小さな作業でも、ブログにとっては前進です。直している途中に、新しいネタが浮かぶことも少なくありません。
ネタを記事にする前の最終確認
ネタが見つかっても、そのまま書き始めると失敗しやすくなります。書く前に、3つだけ確認します。第一に、そのネタで検索したときに、すでに自分のブログに似た記事がないか。第二に、読者の疑問を一文で言えるか。第三に、疑問に答えるのに必要な情報が、いまの自分の手元にあるか。この3つに「はい」と答えられれば、すぐ書き始めて構いません。答えられないものは、情報を集めるまで保留にしておきます。保留のネタが増えても、ネタ帳に残しておけば、無駄にはなりません。
数字で振り返ると、ネタの傾向が見える
ネタ探しの精度を上げるには、過去の記事を振り返るのが近道です。公開した記事を、読まれた順に並べ、上位5本と下位5本を見比べます。上位の記事には、読者の悩みが具体的である、題名に検索語が自然に入っている、冒頭で答えている、といった共通点が見つかることが多いです。下位の記事には、逆の傾向があります。
この比較から得た気づきを、次のネタ選びの基準に加えます。たとえば「手順の記事がよく読まれる」と気づいたなら、次のネタも手順の形で考えます。感覚ではなくデータに基づいてネタを選べるので、ネタ探しの迷いが減っていきます。振り返りは3か月に一度ほどで十分です。
ネタ探しに使う時間の目安
ネタ探しに時間をかけすぎると、書く時間が減ってしまいます。週に1回、30分だけネタ探しの時間を決め、その時間内に3つ見つけることを目標にします。見つからなかった週は、既存の記事の見直しに回します。時間を区切ると、無理に絞り出そうとせず、材料のある場所を巡る作業に変わります。見つけたネタは、すぐにネタ帳へ入れて、その場では書き始めないようにします。探す作業と書く作業を分けると、どちらも集中して取り組めます。
次にやること
今日できる作業を3つ挙げます。
- Search Console のクエリを開き、表示回数が多くクリックが少ない言葉を3つ書き出す
- 最近書いた記事から、「省略した」部分を1つ見つける
- 周りの人から聞いた質問を、思い出せる分だけメモ帳に書く
この3つだけで、次の3本分のネタが手に入ります。ネタ帳を1つ決めて、思いついた瞬間に書き込む習慣をつけておけば、書く時間に迷わず取りかかれます。




