リライトする記事は、Search Console の表示回数、クリック率、平均順位の3つの数字を見て選びます。効果が出やすいのは、表示回数が多く、平均順位が8〜20位あたりにある記事です。少し直すだけで1ページ目に入る可能性があり、手間に対して得られる変化が大きいからです。
記事が増えるほど、どれから直すべきか迷います。優先順位を決める基準を持っておくと、限られた時間を有効に使えます。
判断に使う3つの数字
Search Console の検索パフォーマンスで、ページごとに次の数字を確認できます。
- 表示回数:検索結果に表示された回数。需要の大きさを示す
- クリック率:表示された回数に対するクリックの割合。題名や説明文の魅力を示す
- 平均順位:検索結果での平均的な位置。内容の評価の目安になる
この3つを組み合わせて、記事の状態を判断します。1つの数字だけで決めないことが大切です。たとえば、表示回数が多くても順位が1位に近ければ、すでに十分な位置にいるので、優先度は下がります。
優先度が高い記事の4つのタイプ
タイプ1 順位が8〜20位で、表示回数が多い記事
検索結果の1ページ目の下位、または2ページ目の上位にいる記事です。需要はあるのに、読者の目に十分触れていない状態です。内容を深めたり、題名を見直したりすることで、1ページ目に入れる可能性があります。最も優先度が高いタイプです。
タイプ2 表示回数は多いのに、クリック率が低い記事
検索結果には表示されているのに、クリックされていない記事です。題名や説明文が、読者の期待と合っていない可能性があります。本文を大きく変えなくても、題名の書き直しで改善する場合があります。
タイプ3 以前は順位が高かったのに、下がってきた記事
競合が新しい記事を出したか、自分の記事の情報が古くなった可能性があります。最新の情報への更新と、不足している内容の追加で、回復を狙います。
タイプ4 想定していない検索語で表示されている記事
記事の本来の狙いとは別の言葉で表示されている場合、その言葉に答える内容を足すことで、新しい流入を得られることがあります。ただし、記事の主題からずれない範囲にとどめます。
後回しにしてよい記事
すべての記事を直す必要はありません。次のような記事は、優先度を下げます。
- 公開から1〜2か月以内の記事(評価が定まっていない)
- すでに1〜3位にいて、クリックも十分にある記事
- 表示回数がほとんどなく、検索の需要自体が小さい記事
- 季節の話題で、時期が過ぎている記事(次の時期の前に直す)
表示回数がほとんどない記事は、リライトより、統合や削除を検討したほうがよい場合もあります。それについては、別の記事で扱っています。
優先順位の決め方
候補の記事が10本以上あるときは、次の簡単な表で整理します。
- 記事ごとに、表示回数、クリック率、平均順位を書き出す
- 上の4つのタイプのどれに当てはまるかを書く
- 直す手間(小:題名だけ、中:見出しの追加、大:全面的な書き直し)を書く
- 効果が大きく、手間が小さいものから順に並べる
手間が小さいのに効果が見込める記事から着手すると、早く手応えが得られ、作業を続けやすくなります。
直す記事の数は絞る
一度に直す記事を増やすと、効果の確認が難しくなります。月に3〜5本を目安に絞り、結果を確かめながら進めます。直した記事は、1〜2か月は再度手を入れず、観察します。
数字だけで判断しない
数字は目安であり、最終的には、記事の内容を読んで判断します。数字が良くても、内容が古く、読者に誤解を与えるおそれがある記事は、すぐに直します。特に、料金や制度、ツールの操作画面を扱う記事は、変化が早いため、数字に関わらず定期的に確認します。
実際の判断の例
例として、次のような3本の記事があったとします。
- 記事A:表示回数が多く、平均順位が12位、クリック率は低い
- 記事B:表示回数が少なく、平均順位が3位、クリック率は高い
- 記事C:表示回数が中程度で、平均順位が25位、クリック率はほぼゼロ
記事Aは、1ページ目に入る可能性があり、題名も見直せるので、最優先です。記事Bは、すでに良好な状態で、需要も小さいため、後回しにします。記事Cは、順位が低いため、リライトで上げるには大きな変更が必要です。内容の浅さが原因の可能性があるので、本格的な書き直しか、他の記事との統合を検討します。
このように、数字の組み合わせから、取るべき行動が見えてきます。
優先順位は定期的に見直す
優先順位は、一度決めたら終わりではありません。リライトを進めるうちに、数字が変わっていきます。月に一度、数字を確認し直して、新しく優先度が上がった記事がないかを見ます。公開から時間がたって、評価が出てきた記事は、あらためて候補に入ります。
時間がないときの考え方
時間が限られているときは、題名と導入文の見直しだけでも、効果が出ることがあります。本文全体を書き直す大きなリライトよりも、小さな直しを多くの記事に行うほうが、ブログ全体の底上げになる場合があります。自分の状況に合わせて、直す深さを調整してください。
リライトの効果を見込みにくいケース
次のようなケースでは、リライトで順位を上げるのは難しいことがあります。上位がすべて公的機関や大手メディアで占められている語、検索結果の上に広告や特別な表示が多く、記事のクリックが少ない語、そして需要自体が小さくなっている語です。こうした語の記事は、リライトに時間をかけるより、別の語で新しい記事を書くほうが、成果につながりやすくなります。優先順位を決めるときは、リライトだけでなく、新しい記事を書く選択肢も同時に比べて判断してください。
数字がまだ少ないブログの場合
公開して間もないブログは、Search Console のデータが少なく、判断材料が乏しいことがあります。その場合は、記事数が20本ほどにそろうまで、新しい記事の公開を優先し、リライトは少数に限ります。データが貯まってから、本格的に優先順位をつけるほうが、判断の精度が上がります。
優先順位をつける作業そのものに時間をかけすぎないでください。迷ったら、表示回数が多く、順位が10位前後の記事を選べば、大きく外れません。まず1本直して、結果を見ながら基準を調整していくほうが、早く学べます。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- Search Console で、ページごとの数字を表示し、上位30本を表計算ソフトに書き出す
- 4つのタイプのどれかに当てはまる記事に印をつける
- 手間が小さく、効果が見込める記事を3本選ぶ
選んだ3本から、実際のリライトに進んでください。




