リライトは、「直す記事を選ぶ」「いまの検索結果を確認する」「題名・見出し・本文を直す」「結果を観察する」の4段階で進めます。公開済みの記事を、検索語の疑問により的確に答える形へ書き直す作業で、新しい記事を書くより少ない手間で成果が出ることがあります。
ただし、やみくもに文章を書き換えても、順位は上がりません。手順を踏んで、直すべき箇所を見極めることが大切です。
手順1 直す記事を選ぶ
最初に、リライトの対象を選びます。Search Console を開き、記事ごとの表示回数、クリック数、平均順位を確認します。
選び方の目安は、次のとおりです。
- 表示回数が多いのに、クリックが少ない記事(題名や説明文に改善の余地がある)
- 平均順位が8〜20位あたりの記事(少し直すだけで1ページ目に入る可能性がある)
- 以前は順位が高かったのに、下がってきた記事(情報が古くなっている可能性がある)
公開から間もない記事は、検索エンジンの評価が定まっていないため、少なくとも1〜2か月は様子を見ます。選び方の詳細は、別の記事でも扱っています。
手順2 いまの検索結果を確認する
直す前に、その記事が狙っている検索語で、いま実際に検索します。上位に並んでいる記事を見て、次の点を確認します。
- 検索の意図に変化がないか(記事の型が、以前と違っていないか)
- 上位の記事が、自分の記事にない内容を扱っていないか
- 上位記事の更新日が、新しくなっていないか
自分が記事を書いた当時と、検索結果の様子が変わっていることがよくあります。その変化に合わせて直すことが、リライトの中心です。
手順3 題名・導入文・見出し・本文の順に直す
直す順番は、読者の目に入る順にします。
題名と説明文
検索語が前半に入っているか、32字前後に収まっているか、読んで得られるものが示されているかを確認します。クリック率が低い記事は、題名の改善で効果が出る場合があります。
導入文
最初の2〜3文で、読者の疑問に直接答えているかを見ます。前置きが長ければ削り、答えを先頭に移します。
見出し
見出しだけを読んで流れがわかるか、上位記事にある内容が抜けていないかを確認します。足りない内容は、見出しを追加して補います。
本文
古い情報を更新し、不足している内容を足し、重複している説明を削ります。足すだけでなく、削ることも大切です。読者の疑問に関係のない部分は、整理します。
手順4 直したあとの確認と記録
直したら、公開日と変更内容をメモします。ブログのシステムに「更新日」を表示する機能があれば、更新日を最新にします。
記録しておく項目は、次のとおりです。
- リライトした日付
- 変更した内容(題名、導入文、見出し、本文のどこか)
- 変更前の順位、表示回数、クリック率
数週間から1〜2か月後に、Search Console で数字を比べます。順位が動くには時間がかかるので、数日で判断しないでください。
一度に直す範囲を決める
題名と本文を同時に大きく変えると、何が効果につながったのかがわかりにくくなります。効果を確かめたいときは、まず題名と導入文、次に見出しと本文というように、段階を分けて直す方法もあります。ただし、情報が大きく古くなっている記事は、まとめて直したほうが効率的です。
リライトでやってはいけないこと
次の点には注意します。
- 記事のアドレス(URL)を、むやみに変更しない。変える場合は、旧アドレスから新アドレスへ転送の設定をする
- 狙う検索語を、直した結果、別の語に変えてしまわない。変えるなら、新しい記事として書くことを検討する
- 他のサイトの文章を、そのまま写さない
また、文字数を増やすこと自体を目的にしないでください。読者の疑問への答えが深まっているかを基準にします。
リライトの前後で比べる項目
リライトの効果は、数字で確かめられます。直す前に、次の項目を記録しておきます。
- 検索語ごとの表示回数と、クリック数
- 平均順位
- 記事の文字数と、見出しの数
- 題名と、導入文の内容
直した後、1か月と3か月の時点で、同じ項目を比べます。表示回数が増えた、順位が上がった、クリック率が改善した、のうち、どれが変化したかで、効果のあった修正を推測できます。
変化が出ないときの考え方
数か月たっても変化がない場合は、次の可能性を考えます。
- 検索意図の読み違いがあり、記事の型が合っていない
- 競合の記事が、自分の記事より深く答えている
- 検索の需要自体が、もともと小さい
1の場合は、記事の構成から見直します。2の場合は、競合に足りない内容を探して補います。3の場合は、その記事のリライトに時間をかけすぎず、別の記事に労力を回します。
リライトは小さな改善の積み重ね
一度のリライトで大きく順位が動くことは、それほど多くありません。数回の小さな改善を重ねて、少しずつ位置が上がっていくことが一般的です。1回で結果が出なくても、記録を見ながら、仮説を立てて直し続けることが大切です。
競合の変化を、定期的に確認する
リライトのあとも、検索結果は変わり続けます。新しい競合の記事が現れたり、上位の記事が更新されたりします。直した記事は、数か月に一度、狙う検索語で検索し直して、上位の様子を確認します。変化に気づいたら、次の小さな改善につなげます。このくり返しが、記事を育てる作業の中心です。
リライトの記録を、表にまとめる
記録は、記事のアドレス、リライトした日、変更内容、変更前後の数字を1行にまとめた表にしておきます。表が育つと、どんな直し方が効果的だったのかが蓄積され、次のリライトの判断材料になります。感覚ではなく記録をもとに判断できるようになるのが、この表の価値です。
初めてのリライトで気をつけること
初めてリライトをするときは、いきなり重要な記事から手をつけず、表示回数が中程度の記事で練習すると安心です。失敗しても影響が小さく、手順に慣れることができます。元の文章を保存しておき、もし順位が大きく下がった場合に戻せるようにしておくと、思い切って直しやすくなります。
リライトは、一人で黙々と進める作業に見えますが、読者の反応を材料にすると質が上がります。コメントやSNSでの反応、問い合わせの内容に、記事の不足を示すヒントがあります。数字とあわせて、読者の言葉にも目を向けてください。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- Search Console で、直近3か月の表示回数が多い記事を、上位10本書き出す
- そのうち、クリック率が低い記事、または平均順位が8〜20位の記事を1本選ぶ
- その記事の検索語で検索し、上位記事と見比べて、直す箇所を3つメモする
まず1本を直して、結果を観察するところから始めてください。




