Search Console は、Google が無料で提供している、自分のサイトが検索結果でどう表示されているかを確認できるツールです。ブログ運営では、「どんな検索語で表示され」「何回クリックされ」「平均で何位にいるか」を知るために使います。登録は、サイトの所有権を確認する手続きを済ませれば完了します。
アクセス解析ツールが「サイトに来た後」を見るのに対し、Search Console は「来る前」の検索結果での動きを見ます。両方を組み合わせて使うと、ブログの状態が立体的にわかります。
登録の手順
Search Console を使い始める流れは、次のとおりです。
- Google のアカウントで、Search Console にログインする
- 「プロパティを追加」で、ブログのドメインまたはURLを入力する
- 所有権を確認する(HTMLファイルのアップロード、タグの設置、DNSの設定などの方法がある)
- 確認が済むと、データの収集が始まる
所有権の確認方法は、使っているブログのサービスによって、やりやすいものが違います。WordPress ならプラグインや、サーバーの管理画面から行えるものがあります。画面の案内に従って進めてください。
データは、登録した日以降から貯まります。公開前や、記事が少ない時期から登録しておくと、後で過去の動きを見返せます。
検索パフォーマンスの見方
最もよく使うのが「検索パフォーマンス」です。ここでは、次の4つの数字を確認できます。
- 合計クリック数:検索結果から、サイトに来た回数
- 合計表示回数:検索結果に、サイトが表示された回数
- 平均CTR:表示回数に対する、クリックの割合
- 平均掲載順位:検索結果での平均的な位置
数字は、期間を指定して見られます。画面の上部で、直近28日、3か月、16か月などを選びます。期間を比較する機能もあり、前の期間との違いを確認できます。
切り口を変えて見る
数字の下にある一覧で、切り口を切り替えられます。ブログ運営で使う主な切り口は、次の二つです。
クエリ(検索語)
どんな言葉で検索されて、自分のサイトが表示されたかがわかります。想定外の言葉で表示されている場合は、新しい記事のネタや、既存記事の補強のヒントになります。
ページ
どの記事が、どれくらい表示され、クリックされたかがわかります。記事ごとの比較ができ、リライトの対象を選ぶ材料になります。
この二つを組み合わせると、さらに詳しく見られます。ページを選んでからクエリを見れば、その記事が表示されている検索語がわかります。クエリを選んでからページを見れば、その語で表示されている記事がわかります。
活用例1 リライトする記事を探す
ページの一覧で、表示回数が多く、クリック率が低い記事、または平均順位が8〜20位あたりの記事を探します。これらが、リライトの効果を見込みやすい記事です。
活用例2 新しい記事のネタを探す
クエリの一覧で、表示回数があるのに、クリック数が少ない言葉を探します。その言葉に答える記事を新しく書けば、読者の需要に応える形になります。
活用例3 記事が検索に認識されているか確認する
新しい記事を公開したら、「URL検査」に記事のアドレスを入力します。Google に認識されているか、インデックスされているかを確認できます。まだ認識されていなければ、「インデックス登録をリクエスト」のボタンで、認識を促せます。ただし、リクエストしても、すぐに登録される保証はありません。
見るときの注意点
Search Console の数字には、いくつか注意点があります。
- 数字は、数日遅れて反映される
- 順位は平均値で、検索する人の場所や状況によって、実際の表示順位は変わる
- 小さな数字の変動は、誤差の範囲であることが多い
- 検索語によっては、プライバシー保護のため、表示されないものがある
これらを踏まえて、細かい動きに一喜一憂せず、数週間から数か月の傾向を見るようにします。
他の機能も知っておく
検索パフォーマンスのほかにも、ブログ運営で役立つ機能があります。
ページ(インデックス)
記事が検索エンジンに登録されているか、登録されていない記事があれば理由は何か、を確認できます。公開した記事が反映されていないときは、ここを見ます。
サイトマップ
サイトの記事一覧を、検索エンジンに知らせる仕組みです。ブログのシステムが自動で作ることが多いので、そのアドレスを登録すると、新しい記事を見つけてもらいやすくなります。
モバイルユーザビリティと表示速度
スマホでの表示に問題がないか、表示が遅くないかを確認できる項目があります。問題が指摘されたら、画像の軽量化や、レイアウトの見直しで改善します。
セキュリティと手動による対策
サイトに不正な書き込みがあったり、検索エンジンの方針に反する点が見つかったりすると、通知が届きます。通知は、登録したメールにも届くので、メールをこまめに確認する習慣をつけます。
通知メールを見逃さない
Search Console は、問題が見つかったときにメールで知らせます。受信できるメールアドレスを登録し、迷惑メールに入っていないかを確認しておきます。重大な問題を早く知るために、役立ちます。
見るタイミングと習慣
Search Console は、毎日開く必要はありません。週に一度、新しい記事の登録状況とエラーの有無を確認し、月に一度、検索パフォーマンスの数字をまとめて見る習慣にします。月ごとの数字を表計算ソフトに記録すれば、成長の様子が見え、リライトの判断材料にもなります。通知メールが届いたときだけ、すぐに確認する運用でも、基本は押さえられます。
最初のうちは数字が少なくて当然
登録したばかりのころは、表示回数もクリックも少なく、グラフがほとんど平らに見えます。それは自然なことです。記事が増え、検索エンジンに認識されるにつれて、数字は動き始めます。数字が少ない時期は、データの見方に慣れる練習期間と考えて、画面の操作や項目の意味を覚えることに時間を使ってください。
Search Console は、無料で使える道具のなかでも、検索からの流入を伸ばすための情報が最も集まる場所です。最初は項目の多さに戸惑うかもしれませんが、検索パフォーマンスの画面だけでも使いこなせれば、ブログ運営の判断材料として十分に役立ちます。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- まだ登録していなければ、Search Console にブログを登録する
- 登録済みなら、検索パフォーマンスで、過去3か月のクエリ上位10語を確認する
- 表示回数の多い記事を3本選び、それぞれの平均順位とクリック率をメモする
月に一度、同じ手順で数字を確認する習慣にすると、変化に気づけるようになります。




