検索順位のチェックは、Search Console の「平均掲載順位」を基本にします。自分で検索して順位を見る方法もありますが、検索のたびに結果が変わるため、あくまで補助的な確認にとどめます。見る頻度は、週に一度か月に一度で十分です。毎日確認しても、日々の小さな揺れに振り回されるだけで、判断はほとんど変わりません。
ここでは、順位を確認する方法と、その使い分け、見るときの注意を説明します。
方法1 Search Console で見る
最も信頼しやすいのは、Search Console のデータです。実際に検索した人たちに表示された順位の平均が、記録されています。
手順は次のとおりです。
- Search Console の「検索パフォーマンス」を開く
- 「平均掲載順位」を表示する設定にする
- 「クエリ」または「ページ」の一覧で、確認したい検索語や記事を選ぶ
- 期間を指定して、順位の推移を見る
この数字は、検索する人の場所や状況によって変わる順位の平均です。そのため、小数点がつく数字(例:8.3位)で表示されます。実際に自分が検索して見える順位と、一致しないことは普通です。
また、データは数日遅れて反映されます。昨日公開した記事の順位は、すぐには見られません。
方法2 順位チェックツールを使う
順位を毎日自動で記録する、専用のツールもあります。無料のものと、有料のものがあります。特定の検索語の順位を、毎日記録して、グラフで見られるのが利点です。
使う場合の注意点は、次のとおりです。
- ツールが取得する順位は、ある特定の条件(場所、端末)での順位であり、実際に読者に表示される順位とは違うことがある
- 無料版では、追跡できる検索語の数に制限があることが多い
- ツールの機能や料金は変わることがあるので、使う前に公式の情報を確認する
記事数が少ないうちは、Search Console だけで十分です。検索語を絞って、日々の動きを詳しく見たくなったときに、ツールを検討してください。
方法3 自分で検索して確認する
手軽な方法として、自分で検索して、順位を目で見る方法があります。ただし、次の落とし穴があります。
検索履歴や位置情報の影響を受ける
ログインした状態では、過去の検索履歴や閲覧履歴が、表示に影響することがあります。自分のサイトをよく見ていると、実際より上に表示されることがあります。
端末や場所によって変わる
スマホとパソコン、また住んでいる地域によって、結果が変わることがあります。
検索のたびに変わることがある
同じ人が続けて検索しても、結果の並びが少し変わることがあります。
確認するなら、ブラウザのシークレットモードで、ログインしていない状態で検索すると、影響が減ります。それでも、あくまで一つの目安として、参考程度に見てください。
見るタイミングの目安
順位を見る頻度の目安を示します。
- 新しい記事:公開後2〜4週間してから初めて確認する。それ以前は、検索エンジンに十分認識されていない
- リライトした記事:変更から2〜4週間後、その後は月に一度
- 通常の記事:月に一度
- 重要な記事:週に一度
また、次のようなタイミングで確認すると、状況の変化を把握できます。
- 記事を公開、またはリライトしたあと
- 検索エンジンの更新があったと報じられたとき
- アクセスが急に減ったり、増えたりしたとき
順位の記録のつけ方
順位は、数字の推移を記録すると、後で比較できます。表計算ソフトに、次の列を用意します。
- 記事の題名、または狙う検索語
- 確認した日付
- 平均掲載順位
- 表示回数、クリック数
- 備考(リライトした、競合が増えた、など)
月に一度、同じ日に確認して記録すると、半年後には、順位の傾向が見えてきます。
順位だけを見すぎない
順位は大切な指標ですが、それだけを見ても、全体はわかりません。順位が1位でも、表示回数が少なければ、訪問は増えません。逆に、順位が少し下でも、需要の大きい検索語なら、多くの訪問につながります。
順位、表示回数、クリック数、クリック率の四つをあわせて見て、全体の状態を判断してください。
順位が動いたときの見方
順位が上がった、下がった、と数字が動いたときは、慌てずに、次の点を見ます。
- 動いた幅:1〜3位ほどの小さな動きは、日常の揺れの範囲
- 動いた期間:数日だけか、2週間以上続いているか
- 範囲:1つの検索語だけか、複数の検索語、または複数の記事か
- 自分が行った変更:直近で、記事の更新やサイトの設定変更をしたか
小さな動きは、記録だけして、手を加えません。大きな動きが続く場合に、原因を探ります。原因の探し方は、順位が下がったときの別の記事で扱っています。
順位を上げる施策の効果を測る
リライトや内部リンクの追加などの施策を行ったら、施策の前後で順位を比べます。ただし、順位の変化には時間がかかるので、最低でも2〜4週間は待ちます。施策の日付を記録しておけば、後から効果を振り返れます。
効果の測定は、複数の記事で似た施策を行い、傾向を見ると、より確かな判断ができます。1つの記事の結果は、偶然の可能性もあるためです。
順位チェックを続けるコツ
順位の確認は、慣れるまでは負担に感じます。作業を軽くするコツは、記録する項目を最小限にすることです。記事のアドレス、平均順位、表示回数、クリック数の4つだけで十分です。確認する記事も、全部ではなく、主要な10〜20本に絞ります。続けやすい形を作ることが、記録を長く残すうえで重要です。
競合の順位も合わせて見る
自分の順位だけでなく、同じ検索語で上位にいる競合の様子も、ときどき確認します。上位に新しいサイトが入っていたり、順位が入れ替わっていたりすれば、検索結果全体が動いているサインです。自分の順位の変化が、検索結果全体の動きによるものか、自分の記事だけの問題かを区別する手がかりになります。確認は、記事を見直すタイミングで行えば十分です。
順位のチェックは、気持ちの上では、つい頻繁に行いたくなります。しかし、確認の回数を増やしても、順位が上がるわけではありません。決めた頻度を守り、確認した数字を次の改善につなげることに時間を使うほうが、ブログの成長に役立ちます。
順位の数字そのものより、数字が示す傾向を読む力が、運営を続けるうちに身についていきます。記録を残す習慣が、その力を育てる土台になります。
次にやること
今日できる作業を挙げます。
- 順位を記録する表計算ソフトのシートを作る
- Search Console で、表示回数の多い記事10本の平均順位を書き込む
- 来月の確認日をカレンダーに入れる
記録を続けるほど、自分のブログの普段の揺れ方がわかり、異常に気づきやすくなります。




